序章−卒業旅行の先は・・・その参

「いやぁ〜ん、ウヒヒッ。今から脱ぐから許してくださぁい〜」
おもむろにたつまきが脱ぎかけた。


「わぁ〜、見たい見たい。ペンギン君も、見たいよね?」
その光景を見て、
トムは右手にはめていたイワトビペンギンのパペットと、話し出した。


「4年生にあがれないような(注)オマエに言われたくない!!
クマッタオマエが氏ね!!」

すかさずO女史が床に落ちていたたつまきの黒い花柄ブラジャーを
クマッタめがけて投げつけた。


なんと、クマッタの頭に命中!!

ブラジャーが猫耳のように、クマッタの頭に乗っかった。



ガタン。



突然、バスが停まり、バタンとドアが開いた。

どうやらクマッタの頭に埋め込まれていた誤作動スイッチが
入ってしまったようであった・・・。

さすがアンドロイド。
身体の隅々にまでスイッチが仕込まれているようだ・・・。



次の瞬間、サングラスをかけ、黒いスーツを身にまとった
怪しい集団がバスに乗り込んできた。


某巨大掲示板で有名になり、
お台場OFF会を行い人々を驚愕させたという経歴を持つ
三遊亭スミス率いる、エージェントスミス集団である。



「さぁ、諸君!!バスから降りたまえ!!会長がお待ちだ!!」



メンバーたちは黒ずくめの集団に羽交い絞めにされつつも、
「ふざけんなー!!」
「ペンギン君、これからどうなっちゃうのかな?僕たち?」
「私の胸大きいんですよ〜。見ますか〜?」
「えーかったるいし〜」
とそれぞれ心のうちをスミスたちにぶつけつつ、

G県にあるバトルロワイヤル実行委員会総本山である6階建てのビル、
通称SJ棟に拉致られていった。

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(注)某SJ学部では、3年生終了時に100単位履修していないと、
4年生になれないというシステムになっている。
クマッタは夜行性のため、昼間に行われている講義に出られず、
100単位履修できないのではないか?というのがもっぱらの噂である。